人間の賢さ
つい最近クローゼットを大掃除していたら、いつか切り取っておいたこんな新聞記事が出てきた。
****朝日新聞 天声人語より抜粋****
『わたしの母さん』という児童小説がある。
小学4年の主人公、高子は算数が得意で、学級委員をしている。気がかりが一つ。
明るいけれど、少し変わった母親のことだ
月初め、母さんは日めくり暦の一枚一枚に封筒をはりつけ、千円札を2枚ずつ入れていく。毎日、その2千円を財布に移して生活に充てるのだ。高子は「一月分を同じ袋に入れておけばいいのに」と思うが、母さんは大きな数の計算が嫌いらしい。
さらに、連絡のプリントにはフリガナをつけてと学校に頼んだりもする。
あきれる娘はある日、母が生後間もない熱病で知的障害を負ったことを知る。
~中略~
作中に「人間の賢さっていうのは、その人が持っている力を、どう生かしているかっていうこと」とある。
母さんがずっと頼りにしてきた元担任が訪れ、親の「学力」を疑う高子を諭す場だ。
母は泣いて告白する。
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この記事は母の日に掲載されたもので、色んな人生を背負った母親たちに向けた言葉だったようだが、母親のみならず、誰にでも言えることだと思う。
自らが持っている力をどう生かしているか、それが人間の賢さなのだ、という言葉には深く考えさせられるものがある。
以前勤めていた会社の同期に、片腕の不自由な人、そして耳の聞こえない人がいた。
片腕の不自由な彼女は、もう片方の手を使ってフェンシングのインターハイに出場するほどの腕前で、障害を乗り越え、最近では一児の母にまでなっている。
もう1人の同期、耳の聞こえない彼は、ひょうきんな関西人。
昔から人の口を読み、手話ではなく、声を出して話す訓練をさせられていたため、一対一で話せば普通に会話ができる。逆に手話がわからないと聞いて私はびっくりした覚えがある。
大勢いる場所ではやはりみんなの口を追うのは難しいため、なかなか会話には入れないものの、それでもいつも笑顔でみんなの輪に入っている。そしてそんな彼も、大学時代アメフト部のマネージャーをやっていたという。
二人とも、ある意味五体満足である人よりも根性があり、努力家である。
そして二人に共通しているのは人に対する優しさ。
どうしてこうも優しくなれるのかというほど二人からは優しさがにじみ出ている。
こんな二人に勇気をもらったことを思い出し、改めて「人間の賢さ」について考えてみた。
私はあの頃に比べて少しは「賢く」なっているだろうか?
まだまだ生かしきれていないものをどう生かしていくか、それは自分次第である。
そして少しでも「賢く」なるために、あの同期の二人のように粘り強くがんばっていきたいと思った。
2 Comments:
人の弱さを知っている人は、強くなるし、人に優しくなれるよね。その2人は、強く生きてきたりんりんにある意味新しい「強さ」を教えてくれたんじゃないかな。とってもいい話でした。
そして。
りんりん、私が知っている限り出会った頃からはかなり変わったと思うよ!いい意味で。お互い死ぬまで成長していけたらいいね。
yukari,thanks for your comment!
確かに新しい「強さ」ね。
私、変わった?「いい意味で」と言うところがうれしいですね。
本当にお互い死ぬまで成長していきたいね!
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