はじめての点滴
幸い私は生まれてこの方大きな怪我や病気にかかったことがなく、病院に入院したことも点滴の一滴も打ったことがなかった。小さい頃はなぜか入院やギブス、松葉杖、そして点滴に憧れていたのを覚えている。たぶん兄がしょっちゅう大怪我をしてギブスをしたり松葉杖をついていたのを横で見ていたからだろう。
そんな私にはじめて点滴をする機会がやってきた!
いまや憧れでもなんでもなく、そもそも点滴する状況になっているということはもちろん喜べる状況ではないのだけど。
さて、なぜそんな事態になったかというと。。。
先週フィールドに出張中、ある学校まで44度の炎天下2時間歩くことになった。以前1日7,8時間歩いた経験から歩くこと自体はそこまで苦ではないはずだったが、やはりこの灼熱地獄ではさすがに2時間で相当体力を消耗。どこまでも続くトウモロコシ畑や森の中を歩き続け、やっと学校にたどり着いた時にはもう汗だく。もう熱射病になるかと思ったけど、実は点滴の理由はそれではない。
歩いている時に木の棒か何かで右足にかすり傷を負い、ちょっと血は出たけれど大したことはなかったのでそのまま歩き続けていた。実はその傷から菌が入って感染してしまったらしく、翌日に足がパンパンに腫れてしまい、夜には熱まで出る始末。
周りに病院がないのでとりあえず薬局で応急手当をしてもらい、抗生物質の飲み薬をもらう。片言のネパール語での会話なので詳しいことはよくわからないけれど、とにかくanti biotics、6時間ごとに飲むことということだけ理解した。それでも足の腫れは引くどころか悪化する一方で、パンパンな足のまま3日間を過ごすことになった。
ようやく昨日仕事を終えてカトマンズに戻ってきたけれど、地方からカトマンズまでは飛行機で1時間。このフライトのせいで私の足は更に腫れ、カトマンズにたどり着いた時には自分の足と思えないほどの腫れと痛みでもうほとんど歩けない状態になっていた。
すぐに病院に行ったら、これは抗生物質を点滴で直接静脈に注入するしかないと言われ、心の中では「人生初の点滴!」と一瞬喜ぶが、実際はそれどころではない。
さて、いよいよ初の点滴体験!
ところが。。。
ドクターは私の左腕に針を刺した後、指が滑ってすぐに点滴の管とつなげずに私の血がどんどん出てきてしまい、あれよあれよと周りが血だらけに!
(一応この病院は外国人専用の病院でカトマンズでは有名なところ)
でもドクターはあくまでも冷静に、"oh dear. how careless of me."と。
イギリスの病院で長く働いていたらしく素敵なブリティッシュアクセントですが、ドクター、oh dear...どころではないのだけど。。。
更に、やっと点滴の管につながったかと思うと、なんだか腕が締め付けられる感じがする。でも何せ初の点滴なので、こんなもんなのかと我慢する。
そして数分後、ドクターが部屋に戻ってきて、「あれ?なんかこの辺腫れてきちゃったね。おかしいな。針がうまく静脈にささってないな、これは。」
よく見ると確かに私の左腕がぷっくと腫れている。怖い怖い。
それでもあくまでも冷静なドクター。(こういう時に慌てられる方が怖いけれど)
気を取り直して、右腕にやり直し。
今度は何も痛みもなく、点滴とはこうあるべきなのかとようやく理解する。
そんなこんなで私のはじめての点滴はハプニングと共に無事(?)終了。
通常どういう状態であるべきなのか知らないと恐ろしいものですね。。。
ところで、こんな治療で費用は290ドル!
医療費は治療の質に関係なく、言われるがままに払うしかないのが悔しいところ。患者という弱い立場にいると何も言えず、仕方がないのだけれどなんだか納得がいかない。
いずれにせよ小さな傷も甘く見てはいけないということを理解した今回のフィールド出張でした。
1 Comments:
あらら、知らない間に大変な目に遭っていたんだね。フィールドにいるとは大変なことなんだ、と思ったよ。帰ってきたらいろいろ聞かせてね!ゆ
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